眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……右隣が左隣に代わっただけ。

いつもなにかと月原先生とのことをからかってくるし、ほんと苦手意識しかな
い。

しかし、クラスではムードメーカーで人気者だ。
あの千ヶ崎ですら、安藤くんにはかなわない。

「……なあ」

「なに?」

パチン、パチン。

ホチキスを綴じる音だけが響く。

「月原とはその、……兄妹みたいなものなんだろ?」

「……前からそういってるよね?」

パチン、パチン。

「いや、悪かった。
いろいろからかって。
それなら、ってわけでもないんだけど」

「うん?」

パチン、パチン。

「……俺、七尾が好きなんだけど」

「……え?あ?えっと?」