眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……沈黙。
亜紀ちゃんは、私がいいたいことを吐き出すの、待ってる。

「夏生、私のこと、妹だから、っていってた。
普通な顔してたけど、ちょっと声、震えてた。
私が、……私のせいで、そんなこと、いわせた。
きっと夏生、そんなこといいたくないのに」

「……夕葵は優しいんだな」

「亜紀、ちゃん……?」

「だってそうだろ?
普通は責められてつらいとか、別れさせられそうで嫌、とかそういうのだろ?
なのに夕葵は月原のことばかり気にしてる」

「……違うよ。
自分が莫迦だから、自分に腹が立ってるだけ」

「……月原はきっと、夕葵のそういうとこが愛おしくて仕方ないんだろうな。
……なあ、夕葵。
きっと月原も同じこと、考えてると思うぞ」

「そんなこと……」

……ああ。
きっと、夏生は夏生で自分のこと、責めてる。