眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「夏生のシャツ、買いたい」

「えー。
僕、いつものシャツでいいよー」

……いつものシャツ、とはディスカウントスーパーで九百八十円の白シャツの
ことだ。
夏生は何故か、これを愛用している。

……けど。
私はそれが不満だ。

「……夏生。
前からいおうと思ってたんだけど」

「なーに?」

「服装、かまわなさすぎ!
今日だってせっかくのデートなのに、いつもの綿シャツにセーターだし。
夏生はかっこいいんだから、もっとおしゃれした方がいいよ!」

「えー」

……なんですか、その不満顔。

「だから。
何枚かシャツ、買お?
できたらネクタイも。
私が、選ぶから」

「……ゆずちゃんが選んでくれるの?」