眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……夏生の顔が、少し赤くなった。

「でね?……主人、日本史の先生なので、って」

「……うん」

……隣から、”ぼんっ”って聞こえた気がした。
思わず顔を見上げると、夏生の顔は耳の先まで真っ赤になってた。
なんか恥ずかしくて俯くと、繋いだ手はどっちも真っ赤。
博物館を出て車に乗るまで、何故かふたりとも無言だった。


福岡市街に出て、遅めのお昼をとった。

どこでもいいよ、っていわれて、ちょっと悩んでパスタのお店。
デザートも頼んでいいよ、っていわれたけど、あとでパンケーキのお店に行く
予定があるから、やめておいた。

ごはんを食べて、別に買いたいものなんかはなかったから、ふたりでぶらぶら
地下街をお散歩。

並んで歩いてたはず、なのに気が付いたら手を繋いでた。

……夏生が私の手、掴んでた。

それが妙に、嬉しかった。

手を繋いで歩きながら、シャツの専門店を発見した。

「……あ」

「どうしたの?」