眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……わかった」

渋々と朝食を取るために、夏生は椅子に座った。
ごはんをちびちびと、あきらかに拗ねて食べてる。

……もう。
仕方ないな。

「……これで我慢して」

「……!」

そっと頬に唇を寄せると、また満面の笑みになって、うきうきとごはんを食べ
始めた。

……手間がかかるというか、なんというか。
面倒くさいとかも思うけど……そういうところが、ちょっと可愛いとか思って
るのは秘密。


「いってきます」

「いってらっしゃい」

おでこにチューすると、あきらかにいつもより上機嫌で、夏生は家を出て行っ
た。

生徒の私は休みだけど、教師の夏生は普通に仕事だ。
授業があって、普段できないことなんかをやってるらしい。
それでも今年は、年末年始のお休みを長めに取ったから、明日までだっていっ
てた。

玄関を閉めて家の中に戻ると、ニヤニヤ顔のふたりが待っていた。