眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「じゃあいい。
許す」

私の一言に。
なつにぃは満面の笑みになった。

……うん。
単純なのは扱いやすくていいです。


「……と、いうことなんだけど」

「ごめん、夕葵。
前半は同情の余地あり、だったけど、後半はどう聞いてものろけだから」

あたまを拳でぐりぐりされるのって、結構痛いんですが……。

結婚のことは、みんなで相談して、香織ちゃんにも話した。
亜紀ちゃんだけだと、学校での月原先生の監視が、不安らしい。
引かれるかなって思ったけど、あっけらかんと受け入れられたうえに、いまま
で以上に協力してくれる、って。

「香織、その辺でやめておけ。
……まあ、事情はわかった。
私としては、あいつらとの女子会より、夕葵とパジャマパーティの方がいい」

「私もぼっちより、そっちの方が断然いいよ!」

「なら決まりねー。
よかったー」