眼鏡とハンバーグと指環と制服と

なつにぃの手が、私の手を握る。

……苦しいのは。
私だけじゃないはずなのに。

なつにぃはいつでも、私のことを一番に考えてくれてる。
それが凄く嬉しい。

「わかった。
……けど、学校で夕葵を苦しめてる原因を作ってるのは、どうみても月原だと
思うのだが?」

亜紀ちゃんがじろりとなつにぃを睨んだ。
少し、後ずさりかけてるのは、なんででしょうか……?

「もうちょっと自覚しろ!
あの見合い事件以降、夕葵がどんな目に遭ってるのか、わかってるのか!?」

「……亜紀ちゃん、怖い」

……さっきまでの勇にぃへの態度はどこへやら。
亜紀ちゃんの声になつにぃは涙目になってる。

「亜紀、見合い事件って夏のあれ、だろ?」

「こいつ、見合い断るのに『僕はもう、人のものなので』とかいったんだぞ!
おかげで、月原結婚説は浮上するし、クラスの奴はおもしろって、夕葵と夫婦
扱いするし!
教頭の査察が入ったのだって、それが原因だしな!」

「そうなのか?」