眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「それに?」

「よくはわからないんだけど。
なんか事情があるんだと思うんだ。
おばあちゃんがなつにぃと無理矢理にでも、結婚させようとしたの。
だから、ね」

「確かに、あのばあちゃんが理由(わけ)もなく、こんな無茶苦茶なこという
はずないよな……」

「でしょ?なんかあるんだよ、絶対」

ちらりとなつにぃの顔見たら。
……硬い顔、してた。

やっぱりなつにぃ、なにか知ってる?

「まあ、そういうことならわかった。
……おい、歳も亜紀もいつまで呆けてるんだ?」

「え、あ、……うん」

「あー、夕葵、おめで、とう?」

……うん。
ふたりとも、まだ目が泳いでるよ?
ごめんね、突然変なこといって。

「ごめんね?
勇の彼女、紹介するってことだったのに、突然こんなこといいだして。
でももう、誰にもいえなくて、ゆずちゃんが苦しい思いしてるの、嫌だったか
ら」