眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……いやいやいや。
なんであなた、そんなに冷静なんですか!?

勇にぃは飲んでたビールを吹き出すし、歳にぃと亜紀ちゃんは、ほんとに開い
た口が塞がらない上に、お箸に掴んでたもの落として、固まってるし。
私だって、なにがなんだか。

「ちょ、ちょっとなつにぃ、なにいってんの!?」

「えー?
いい機会だから、みんなに聞いてもらおう?」

首をこてん。

「え、あ、う」

……ここで怯んじゃダメだって思うんだけど、思うんだけど、……あれには、
勝てない。

「それに、あの事件のときから思ってたんだ。
ゆずちゃんの重荷、少しでも軽くしてあげたい、って。
だから、ね?」

今度は反対側に、こてん。

……はい。
完全に負けました。

それに、なつにぃがいろいろ考えてくれてたの、嬉しかったし。

「……うん。
わかった」