眼鏡とハンバーグと指環と制服と

それ以来、その番号については聞いたことはないし、私も怖いからかけてみた
ことはない。

それに、私の携帯は電話帳登録してる人しか、基本出てはいけないことになっ
てる。
それ以外の番号からかかってきたら、即なつにぃに報告。
そしてたまに、着拒の番号が増えてる。

このあいだも、知らない番号からかかってきて、なつにぃに報告したあとだっ
たから……相手はもしかしたら、着拒番号の持ち主なのかもしれない。

そのあと、また着拒番号増えてたし。

……私の命に関わるっていう、謎のたくさんの番号。

あれは一体、どこの誰のものなんだろ?
いまは話せない、ってことはいつか話してくれるのかな?

晩ごはんのとき。
なつにぃに勇にぃのこと、聞いてみた。

……ちなみに今日の晩ごはんは、鶏ももの照り焼きと、付け合わせに千切りキ
ャベツ、あとはお味噌汁にごはん。

鶏肉はお安いので、うちではよくお世話になる。
なつにぃも好きだしね。

「なつにぃ。
勇にぃに彼女がいるって、知ってた?」

「僕も知らなかったよー。
なんで勇は、秘密にしてたんだろうねー?」