眼鏡とハンバーグと指環と制服と

——十一月十二日。
誕生日当日。

「亜紀ちゃん、香織ちゃん、先帰るね!」

「どうしたの、夕葵?」

「今日、誕生日だから!
早く帰っていろいろ準備しないと!」

「ああそうか。
気を付けて帰れよ?」

「うん!」

なんかちょっと、ニヤニヤ笑ってるふたりが気になりつつも、急いで駅へと向
かう。

電車を降りて、スーパーで特売品と足りないもの買って。
大急ぎで家に帰る。

家に帰るとちゃっちゃと着替えをすませてキッチンへ。

鶏ももだして下味につけ込んで冷蔵庫へ。

本を見ながらケーキを焼いて。

ちゃんとチーズ入りハンバーグの下ごしらえも。

なつにぃの帰るコールで仕上げして。

テーブルに並べたら……なんか凄いことになったけど、まあいいや。
年に一回のことだし。