眼鏡とハンバーグと指環と制服と

だから、なつにぃとふたり暮らしになっても、困るなんてことはなかった。

「やっぱり、ゆずちゃんの作ったごはんは、おいしいねー」

嬉しそうにふふって笑って、なつにぃは食事を口に運んでる。
それ見てると、すっごく嬉しくなる。

朝、昼、晩。

全部ごはん、私が作ってる。

だから、なつにぃの身体は、私の作ったごはんでできてる。

大事な、大事な、私の、なつにぃ。

「後片付け終わったら、お風呂入るね」

「わかったー。
なにかあったらいってね?
僕は部屋で、仕事してるから」

「うん」

いつも通りの会話。
それに倖せを感じないのかっていたら、嘘になる。
なのにいろいろ望んじゃうのって、私って欲張りなのかなー?

それから。
なつにぃの誕生日まで、ひたすらマフラーを編んでいた。
やっぱり編みながらいろいろ考えちゃうけど、なるべくそんな自分自身を無視
することにした。