眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「月原は?」

「わかんない。
でも、たぶん、……家族」

「月原とどうこうなりたいとか、思わないわけ?」

「それは……」

香織ちゃんの言葉に、困ってしまう。
書類の上ではもう、立派な夫婦、だ。

「香織。
あんまり夕葵をせっつくな。
困ってるだろ」

「ごめん、夕葵」

「いいよー。
別に。
私もよく、わかんないんだもん」

いつものように香織ちゃんに抱きつかれながら、心の中でため息ついてた。

「……あの、さ」

「うん?」

「もうすぐなつにぃの誕生日なんだけど。
なにプレゼントしたらいいのかな?」

……十一月十二日はなつにぃの誕生日。