眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……ほっと胸を撫で下ろしつつ。
なつにぃに喜んでもらえるお弁当、じゃなくて、ひとり暮らしのなつにぃが持
っててもおかしくないお弁当、を作るように心掛けないと、とか考えてた。


今日は久しぶりにたい焼き屋さんに寄って帰った。
私はクリーム、亜紀ちゃんは黒あん、香織ちゃんはハムエッグと頼むものはば
らばらだ。

私たち指定のいつものベンチに座って、食べながらいつものようにお喋り。

「で。
月原とはどうなわけ?
別居してたとき、ほんと元気なかったけど」

「あー、うん。
もう、なつにぃのいない生活って、考えられないっていうか……」

「以前だってそうだっただろ?
月原が一週間とか旅行に行ったとき、ピーピー泣いてた」

「……ピーピーは泣いてないもん」

……なつにぃ大学生時代。
ゼミの現地調査、とかで長期で家を空けることがあって。
そのたびによく、涙目になって亜紀ちゃんに慰められてた。

「夕葵自身は月原のこと、どう思ってるのよ?」

「……好きな人、だよ」