眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「当たり前だ。
夕葵は私の妹、だからな」

「え?私って亜紀ちゃんの妹だったの?」

「知らなかったのか?
近藤家での夕葵の立ち位置は、一番末の娘、だぞ?」

「そうだったんだー」

……し、知らなかった。
そんな設定になってたんだ。

亜紀ちゃんがお姉ちゃんかー。
まわり、お兄ちゃんばっかりだから、ちょっと嬉しいかも。

そうこうしてるうちにチャイムが鳴った。

次の授業は日本史。

教室に入ってきた月原先生は、私が席にちゃんといることを確認すると、ちょ
っと笑った。

……いっつも、そう。
ホームルームのときも、授業のときも。
必ず私がいるか確認する。

一回、前の体育の授業でバレーボールを顔面レシーブしたせいで、引き続き保
健室で寝ていたら、血相変えて駆け込んできた。
すぐに養護の先生に追っ払われてたけど。