眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「な、なんで早くいわないの!?」

「えー?
だって、目、覚ましたらゆずちゃん、恥ずかしいだろうと思って、寝たふりし
てたんだけど」

「……いまいわれる方が恥ずかしい」

「それで。
……僕もキスしていい?」

「えっ、……んっ!」

私が返事をするより早く。
なつにぃの手が私のあたまを掴んで、口を塞ぐ。
いつもは軽くふれるだけなのに、今日はまるで唇の感触を確かめるかのように
……長かった。

「うん。
これで元気、補充できた。
もうちょっとくらいなら、ひとりでも大丈夫」

「なつにぃ!」

怒ってる私と反対に、なつにぃは嬉しそうに笑って、私のあたまを撫でる。

……え?
でも、ということは、やっぱりなつにぃもひとりで、淋しくて仕方なかったん
だ。

「送っていくから。
行こうか?」