眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……ダメだ。
なんか、ドキドキしてきた。

起きてないことを確かめて、そっと……口づけした。
唇を離しながら、全身が熱くなってくる。
そのまま隣に座って、同じタオルケットにくるまった。

……あ。
なつにぃのにおいがする。

起こさないようにおそるおそる寄りかかって、当たり前のことを思ってた。

……いいにおい。
ほっとする。
なんか眠くなってきた……。


「ゆずちゃん。
ゆずちゃん」

誰かに呼ばれたような気がして目を覚ますと、なつにぃが私の顔を覗き込んで
た。

「なにしてるの?」

首をこてん。

……そうだよね。
目が覚めたらいないはずの私が、横で寝てたんだもん。

「あ、えっと、勇にぃたちが、なつにぃ息抜きさせてこい、ってケーキ持たせ
てくれて、それで……」