眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……でも。
「夏生くんとのデートのときに活用しなさい」
って耳打ちされた。

……おばさんは私たちが、それまでの関係じゃないこと、気付いてる。

お店を見て回りながら、時々誰かが、クレープ食べようだの、アイス食べよう
だの誘ってくる。

……うん。
私のおなか、そんなにいっぱい入んないから!

さらにみんな、なにかと私に買ってくれようとするんだよねー。

結局、おじさんがぬいぐるみを、勇にぃが近藤家で使うマグカップを、歳にぃ
がシュシュを買ってくれた。

……てか。
私ばっかかまわないで、亜紀ちゃんもかまってよ!

助けを求めるように亜紀ちゃんを見ると、諦めろ、といわんばかりに笑って
た。


帰りの車の中で、亜紀ちゃんにケーキの箱を渡された。

「月原と食ってこい」

「亜紀ちゃん……?」