眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……はい」

顔を上げたら、月原先生、笑ってた。
最近の無理してる笑顔じゃなくて、ちゃんと心からの笑顔。

……少しは。
力になれたのかな。

「ありがとう、ございました」

「うん。
またなにかあったら、おいで」

「はい」

ドアを閉めて、下駄箱に向かう。
心なしか、足が軽い。

……よかった。
ちょっと無理してでも、話しに行って。

「月原には会えたか?」

「うん。
ちょっと話せた」

亜紀ちゃんと香織ちゃんが心配そうな顔して、下駄箱で待っててくれた。

「落ち着いた?」

「うん。
ちょっと。
あとしばらくは、大丈夫」