眼鏡とハンバーグと指環と制服と

しかもここは最上階の四階で、まわりは普段使われてない教室が多いから……
しばらく、二人っきりでいれるはず。

「それでー?話って、なーに?」

私にお茶を出してくれながら、月原先生が聞いてくる。
口調はゆるい感じだけど、顔はかなり、心配そうだ。

「えっと、そのー」

「うん?」

「だから、あのー」

「どうしたの?」

「つまり、……ない……です」

「……七尾さん?」

あ、ダメだ。
ちょっと怒ってる。

「僕はなにか、悩みでもあるのかと心配したんだよ?
なのに、ないって、どういうこと?」

「悩みなら、あり、ます」

……うん。
ちゃんと話そう。
夫婦の間で隠し事はしない、だ。