全員がテーブルに揃うと、アランたちのお父さんが手を合わせて「いただきます」と言った。
その風習は、こちらでもあるみたいだ。
フォカッチャのようなパンは、外はカリカリ、中はふわふわ。
昨日は味わう余裕がなかったから、より美味しく感じた。
香ばしい香りが口いっぱいに広がって、なぜか懐かしくなった。
――食べ終わったあと、何故かアランとアレン以外の皆が、私を凝視していた。
「………美味しい?」
ユハちゃんから、遠慮がちにそう聞かれ、一人合点した。
「美味しいよ、すごく」
「!……良かったぁ!」
ユハちゃんが満面の笑みになった瞬間、外から悲鳴が起こった。


