カルマノオト

そう言い掛けた瞬間。


国道に沿って走っていた車は、急に左折しコンビニの駐車場に入った。




人気のない田舎のコンビニ前。


車を停めた彼は、ハンドルから手を離しゆっくりと私の顔を見つめた。




「そんな約束、したっけなぁ。

……守れなくて本当に悪かった。」




車を停めたままじっとこちらをを見つめる石崎先生。




真っ直ぐに注がれる視線。


その鋭い視線に刺され、まるで金縛りにあったかのように動けなくなる。




「……すまんな。」