「だって、全然変わってないんだもん!

奏美にFAbUROUSのプロフィールを見せてもらった時、写真を見てすぐに気付いた。」




何も変わっていない。


少しずつ記憶の中からその姿が薄れてはいたけど、ノートに描いた男性の似顔絵と目の前にいる彼は瓜二つのまま。


色っぽくて優しい声も昔のままだ。




「お前は色っぽい美人になったな。

昔は元気が一番の取り柄って感じで、オッサンの俺はいつも面喰ってたよ。」




「あはは……――――――

……そうだっけ?」