彼岸花。

僕は、5時までの時間を待ち合わせのカフェで暇を潰した。


僕が本を読んでいると、花ちゃんが走ってきたのか。


少し息を切らして来た。


「すいません、遅れちゃって」


「そんなの、気にしないでよ。遅れたって言ってもたったの5分だよ」


花ちゃんが柔らかく笑って、ありがとう、と言った。


不思議。


花ちゃんの笑顔は、なぜか幸せな気分になる。


この子の笑顔は、魔法の笑顔だ。


「ねえ、花ちゃん。何頼む?」


「ん~。私、カフェオレがいいですっ」


「すいませーん」


僕は店員さんを呼んで、注文をした。