あいつのスキなヒト




放課後。

今日はちぃの部活が休みやから、何時もみたいにちぃと一緒に帰るつもりだった。


帰り支度を済ませてちぃの机に向かう。



「ちぃ!帰ろ!」

「あー、ごめん。今日は一緒に帰れへん。
てゆうか、今日からもう無理かも。」


ちぃが申し訳なそうに言った。



いきのりの事に私の頭は真っ白。


今、なんて…


「ゆう?聞いてる?」


「えっ…あ、ああ!
え、今日から無理って、部活忙しくなるん…?」


心のモヤモヤが広がって、

朝から感じていた不安が私を襲う。



私はそれを気のせいだと思いたくて、ありきたりな理由を作って、

どうかそうだと言って、と

期待を込めて聞いた。