お昼休み。 いつものように友達の優奈(ゆうな)ご飯を食べてると、教室でキャッキャと歓声が上がる。 「やばい、蓮先輩だ。」 「今日もかっこいい~。」 歓声の方を見ると入口に見覚えがある人が立ってる。 原田 蓮(はらだ れん)、私の大好きな人。 「りこ、ちょっと話しある。時間ある?」 「うん。今行く。」 いいなー、りこは。という声を背中で聞きながら、 素早く髪を整えて廊下に出る。 良くない要件なことは分かってる。