いつの間にか 好きだった

鞄から指輪を出して 戸田さんの前に出す


眉間に皺をよせ 私を見る


「気に入らないのか?」


そう言う事を言ってるんじゃない
左右に顔を振る


「貰えません。」



「断る。」


え?


「お前の為に買ったんだ。」


「貰う理由がありません。」


ますます眉間に皺をよせる


「それの意味はわかってるのか?」


意味?
頭を傾げる私に戸田さんは


「俺と結婚しろ。」


え?
本当にプロポーズだったの?


男の人が女の人にダイヤの指輪を渡すのは プロポーズしかないけど
何で私に?


「返事は“yes”しか いらない。」


なんて 傲慢な…


「戸田さんと私は違い過ぎます。」


「何が違うんだよ!」


急に怒り出す戸田さん


「社長は許してくれないと思います。」


私との結婚 許すわけがない
わかっていて 傷つきたくない