いつの間にか 好きだった

迷いながら 戸田さんが座っていた席に座る


優子さんは 私を見て驚いた
そりゃー驚くのは わかるけど…


「戸田さんが私の席に座ってて…。」


こっから どう話を繋げよう


「なんか 聞きたい事があるみたいで…。」


誤魔化せたかな?
聞きたい事って なんだよ!って突っ込まれそうだ


お酒でも飲んで 心を 落ち着かせなきゃ
目の前には 戸田さんの飲みかけのビールがある


私の飲み物は 戸田さんの所だ
どうしょう…
ふと 戸田さんを見ると 私の飲みかけのビールを飲んでいた


じゃー私も飲もう
一口飲むと隣から視線を感じた


ん?なんだろう


「それ 戸田君のビールだよ。」


あ…どーしよう
戸田さんが私の飲んでるから 戸田さんの飲みました

なんて言えない



「橋本さんって そう言うタイプなんだ。」


そう言うタイプ…
誰のでも飲めるって事?


「それとも…。」


その後の言葉は出て来なかった