いつの間にか 好きだった

「どうしたんですか?」


私に気付き睨む
なぜ 不機嫌なのか わからない私


私が何かしたに違いない
それを自分から 聞く勇気もない



「男に簡単に番号教えるな!」


突然放たれた言葉に驚いた


私達の会話を聞いていたのだろうか?
席が離れているから 聞こえにくいと思うんだけど…



「はい。」



返事したのは良いけど どうやって断ろう
悪い人ではないんだけどなー


悩んでいると 戸田さんが

「俺があいつの所に座るから お前は俺がいた所に行け。」


そう言って歩いて行った
少し時間をおいて 店に入ると 戸田さんは私の席に座っていた