― BLUE ―


「よし…じゃあ〜行くか」


立ち上がったあたしの頬に、杉本が軽くキスをした。

みんなの元へ歩きだしたあたしたち。一歩ずつ。


「ねえ杉本」

「なに?」


あたしたちって相当なバカップルになるんじゃない?

そう言おうかと思ったけれど、それもいいかも知れないと思ってやめた。


「お腹すいたー」

「げ。またかよ」


だけど杉本は笑いながら、あたしの頭をクシャクシャしてくる。


「んふ。バーベキュー」

「準備してないくせに」

「…それってさ? 誰かさんのせいだと思うけど」

「おぉー? そんじゃ後片付けは二人で頑張るか」

「えーー…。だってあたしは花火があるもん」


そして杉本より少し前、スキップしながらみんなの元へと急ぐ。


「おーい!マコトーーー!!」


お兄さんの呼ぶ声がする。
その声に顔を見合わせ肩を揺らせたあたしたち。


「「 は〜〜い 」」


杉本のことを呼んだのだろうけれど、ふたり揃って返事をする。

ふたりの"マコト"

あたしがマコトと呼べば杉本が振り向き、杉本がマコトと呼べば、あたしが振り向けばいい。


それでいい
それがいい


同じ名前を持つあたしたちは、これからも…ずっと———


あたしたちは、また新たな一歩を踏み出した。

















(終)