……そして。



「どうも…。三浦です。」


素っ気無い挨拶だった。



その声の主に、俺は顔を向けられずにいた。


どうしたんだ?俺…。


「よろしく。」


とりあえず、口に出してみたけど…。



なんかスゲー緊張する。



思いきって、顔をむけた…。



三浦 杏 は。



「デカい……。」



思わず出てしまった言葉だった。



「……は?」


杏は、俺を信じられないという顔つきで睨んだ。



「…いや、身長高いな。」



俺が182cmだから、多分170cmくらいか?



隣にいる純菜が小さいせいか、もっと大きく見えるな。