そうしてしばらく2人で仲良くおしゃべりをしていた。
「…ゆい!ハル!ご飯の準備手伝って!」
母の声がリビングの中にあるキッチンから聞こえた。
同じ一階にあるお風呂まで夕飯のいい匂いか漂ってくる。
「…はーい、」ふたりして返事をするとキッチンに向かう。

私はキッチン向かう途中にふと気づく、あの先輩はなぜこの暑い日にパーカーを来ていたのだろう?
そもそも家に帰ればクーラーの部屋があるはずなのに…
「とっても寒がりなのかな…いや、それはないよな。」
ボーッと考え込んでいたからか、心の声が口から出てしまう。
「…はる、なんかいった?」
悠が私の方を振り返り首を傾げる。

「…ううん、なんもない!」
私はハッとして両手を振る。
やはりあの先輩はつくづく不思議な人だなと思って母の手伝いをはじめる。

それからはいつもどうりに過ごして眠りについた。