…しまった…。

学校に大事なものを忘れていた。



私は家に帰った後に気づいたからもう空は薄暗い。


「…中身腐らせたくはないからなー。」

だけど…暗い所嫌いだし…

……だけど…頑張って作った梅干しとかもったいないから…よし、取りに行こう

という感じで自問自答の後に私は1人、学校へと戻るのだった。


人通りも少ないし、街灯も少ない。
夏の夜は色々と連想しちゃうから怖い。


あの路地からなんか出て来たらやだなーとか、

「…もうやだ。」


と、息をついた時、
足下を黒い影が…

「…ひっ!」

驚いたが、その後を目で追う。

「…ニャー。」

「…なんだ、猫だ。」


ほっとして胸をなで下ろす。

「ガタン!!」

「え!?…なっ!?」

「…よし、捕まえた…」

ほっとしたのもつかのま、次は大きな男が出てきて私をつかまえてきた。

口も抑えられて声も出せない。

「…一緒に来てもらうぜ…」


「んー!!」

バタバタと抵抗するが無意味、そのまま私は気を失ってしまった。