放課後、午後からの急な雨で、今日は水やりはない。
だけどパーカー先輩を探さなきゃいけないので、私は校内をウロウロしてる。

「…確か、図書室とかだったよね…」
心の中でそう呟いて図書館へ入る。
ソファーを見たが、
「…いない。」

他に寝られるのは、視聴覚室と保健室くらいのものだ。
「…全部回るしかないか…」
私はあまりのしんどさに心の声が漏れてしまう。

次は保健室、これは可能性が高い。
図書館は三階、保健室は1階、かなりの移動距離だけど…仕方ない。

「…よし。」
私は自分に喝を入れて再び歩き出す。

保健室についてドアを開いた。
保健医はもう帰っているから人の気配はゼロ。
ソファーには人はいない。
私は次にベッドへ足を運ぶ。
二つのベッドのうちの一つのカーテンを開けたが、いない、もう一つもいなかった。

「…帰ってるのかな…??」
こんな雨の中で花壇らへんにいるはずはないし…

その後に視聴覚室にも言行ったけれど、保健室と同様にいなかった…
蓮先輩(金髪先輩)いわくとんでもない気分屋らしい、これでは蓮先輩も苦労したはずだ。

そういえば、あの三毛猫ちゃんはズブ濡れではないだろうか!
不意に気になって来て、私は持ち歩く用の折りたたみ傘をさして花壇へ向かう…