不自由で窮屈な、生まれてから逃げることのできなかった息のできない檻の中。 そこから見た空は広くて明るくて、どうしようもなく自由を感じて焦がれるくらいに憧れた。 だからどんな結末を迎えようとその憧れを掬い取ってくれて、檻の中から連れ出してくれたその手のひらをとったことをわたしは後悔していない。 マリー目線でジルバと出会ったときのお話です