それからは楽しい時間を得ることができた。特にマリーとは年も近いし同じ子どもを持つ母親としていろいろな話ができた。こういう気軽に話をできる友人はあまりいなくて貴重な存在なんですもの。だからアランもジルバさんと仲がいいのかもしれないわねぇ。
そうそう、気になっていたジルバさんの魔法も見ることができた。アランに納得したわ。それぐらい物凄い破壊力だった。女性にモテるのも当然ね。
それに数日過ごしただけで気づいたけれど、ジルバさん、あんな感じだけど本人は狙っているわけでもなくいたって真面目というか、あの誑しは天然のものだった。とんだ詐欺だと思ったわぁ。
そんなジルバさんとマリーの馴れ初め(?)も聞かせてもらった。なんといういか、マリー見た目はとても愛らしい少女って感じなのにこの数日間の関わりと話を聞いたら普通の男性よりも男らしかったわ。アランと会えなかったら惚れていたかもしれないわね。
「そういえばジルバ、お前なぜここに来たんだ?」
夕食を食べた後に私たち家族とジルバさんたちとで談笑していればふと気づいたようにそう言ったアラン。
初めは人見知りしていたローズちゃんもすっかりシリルに慣れて今は子犬のようにその後を追いかけたりしている。これを絵に残せないのは惜しいわぁ…


