わいわいと時間を感じさせない仲の良さに当時のアランとジルバさんの関係を感じる。現宰相でありアランと乳母兄でもあったゼファーレンともどうやら浅からぬ仲みたいだわ。
自然と2人の会話になってちょっと妬いてしまうけど私は私でマリーさんとローズちゃんにメロメロなのでまぁどっちもどっちということで。
「ローズちゃんは今いくつなのかしら?」
「もうすぐで6歳ですね」
「あら、じゃあシリルとそんなに変わらないのね」
周りにシリルと年の近い子がいないからちょうどいいかもしれないわ。あの子、いつもルーク(あ、ゼファーレンの息子ね)と一緒なんだもの。それもいいけどたまには違う子との交流も必要よね。
ニッコリと笑みを向けるとキョトンとしたあとにはにかむローズちゃん…うちの子にしたいわぁ。年も近いんだから将来シリルのお嫁さんに来てくれないかしら。
とりあえず久々に会ったということで少しの間ジルバさんとマリーさん、そしてローズちゃんはここに滞在することになった。とは言っても極秘にではあるけれど。
いくら時間が経っているからとはいえ、ジルバさんのもたらした影響は大きい。恐らくはジルバさんがここにいることが露見されれば城は大わらわになるだろう。当時もそんな感じだったらしいし。


