ただ……問題はまた警察官に見つからないか、ってこと。

平谷さんや滝沢さんは私の顔を知っているわけだし、1日目はそれで平谷さんに連行された。


2度目はさすがにないだろう。

(※年齢詐称は犯罪です)


「良いこと考えた!」

頭のなかであれこれ考えていると、花音がかわいい笑顔でパンッ、と手を叩いた。

「杏ちゃん、誠也の家に泊まればいいんだよ」

「……はい?」


一瞬、何を言ったか理解できなかった。


「誠也の家なら片付いてて綺麗だし」

「ちょっと待って。花音、それ……本気?」

「へ?」