そんな君が大好きだ

「だから、」

そういった麗奈の顔は真剣だった。

「出来損ないなんかじゃないし、むしろあなた達より絶っっ対いい人ですし、人間として出来てます!部屋だって。本当はお母様が寄り添って、なくしてあげるものなんじゃないですか?向き合うのが怖かっただけの弱虫が!」

麗奈は怒ってた。

俺のために怒ってくれた。