「一樹!」 「どけとかひどくない?」 「朝はおはようってお母さんに習わなかったんですか~」 「あ? ドアの前に突っ立ってんのがわりーんだろ。」 鋭い目で睨まれた瞬間、心臓が大きく跳ねる。 それは決して良いものではない。 「もっと言い方ってもんがあるじゃん!」