私の回りにいた女子たちがピンクの花を飛ばす勢いで“一樹”さんについていった。 この人達は“一樹”さんが好きなんだ。 唯一ついていかなかったのはさっきぶつかった子。 「相変わらずのモテようだわ。 あ、そういえばまだ名前言ってなかった。 私は夕凪 円(ユウナギマドカ) 円って呼んで。」