母「二人とも準備できた?
そろそろ行こっか!」


紫瑛「はーい」


荷物を持ってお家から出て、
いざ、しゅっぱーーつ!



紫「瑛にぃ、今日沢山人くるの?」

車の中で隣に座っている兄に聞く

瑛「うん、1年生は強制参加だから
結構多いと思うよ。」

紫「そっかー、サッカー部だから、
男の人多いんだよね?嫌だなー…」

瑛「…大丈夫、みんな、イイヤツだから」

紫「…瑛にぃが言うからそうなんだよね、
わかった、楽しむね!」


私は男の人が苦手だ、
自分で言うのもなんだけど、
容姿はなかなかいいほうなんだと思う

いつもお風呂の時に手入れしてる
黒いストレートの髪、ぱっちりな目

あとみんなは
小顔だったり、美白だったり
私のことお人形さんみたいっていうの、
男子からは日本美人って言われたこともある
褒められて嫌な気はしない。


でも、この容姿だけを好きになって
近寄ってくる男子が多くて
私はそれがとても嫌。
外見じゃなくて
中身を見てよっていつも思う。
だからあまり、恋愛は好きじゃない…





私の考えていることが分かったのか
瑛にぃは頭をポンッとしてくれた。


それだけで少し気が楽になったのは秘密。