さちゅうの校門前に近づくと
なんだか人だかりができていた。

紫「うわぁお、女の人ばっかり…」

近づくとそれはほとんど女の人が集まっていて
なんだかキャーキャー騒いでいた。

紫「う〜。こんなんじゃ、
龍のこと見つけらんないよ…」

そう呟いて人だかりを遠回りし、
校門の中まで行こうとすると

「し…!〜の!……しの!!!!」

誰かにそう呼ばれて思わず振り返る。
でも、誰もいない。
気のせいと思ってまた前を向く。

「紫乃!!!」

今度ははっきりと聞こえたその声に
私は後ろを振り向いた。
声がするのは人だかりの中???

そう思って人だかりを見ていると
どんどん女の人がどいていく。

そして…

「紫乃!」





ずっと会いたかった君の姿。