そしてまたみんな集まって
スイカ割りをした。

テントはおっきく二つに分かれてて
親御さん用と部員用に分かれていた。
最初は怖かったけどお兄ちゃんの言う通り
みんな優しくて楽しかった。
マネージャーさん達ともたくさん話して
塞翁においでって誘われたりもした。

それから花火をみんなでやって
明日からの部活の確認をして。
またもや部長さんからの挨拶があって
解散となった。



私は更衣室に行ってシャワーを浴びて
車のある所へ向かって歩いていた。

辺りは少し暗くなっていて、
なんとなく怖くなり、少し早足で歩いた。
すると後ろから足音が聞こえた。
何故かそれが怖くて私は
固まって動けなくなった。
そして肩をポンッと叩かれた。


紫「イヤッ!」

怖くて反射的にしゃがんでしまった私は
顔を上げるとそこには龍が驚いた顔で
見下ろしていた。

龍「ごめん紫乃、ビックリした?
驚かせるつもりは無かったんだ、ごめん」

紫乃「りゅ、龍かぁ。ごめん大丈夫だよ。」


龍が手を出してくれたからそれを掴んで
立ち上がった。

龍「紫乃、さっきの話覚えてる?」

龍が急に問いかけてきた。
何のことかわからなかった私は頭をかしげた。

龍「誕生日、お願い聞いてくれるって話」

紫乃「あ!忘れてた!笑
なぁに、お願いって?」

思い出してそれを問うてみる。
すると龍は少しはにかみながら、

龍「…中学さ、さちゅうに来てよ。
俺も行くしさ、さっき先輩にも
おいでって誘われてただろ?
俺、紫乃のこともっと知りたい…」

そう言った。最後は顔を赤くしながら
小声で話す龍に胸が高鳴った。
どうしようもなく胸の奥がキューッと締め付けられて
息が できなかった。

…そして気づいてしまった。



あぁ。私は初めて会った龍のことを


















好きになったんだ…