「川西さん、何組の何番?」
吉崎は遠慮がちにそう尋ねる。
ああ、いけない。すっかり見惚れてた。
恥ずかしい…。
「えっと、2組の12番です。」
おずおずと答えると、
「俺は、3組の36番。
こうやって少し話すのは大丈夫なんだけど、あんまり長く話すのは、得意じゃないから、手紙で少しずつお互いのことを知っていこう?
下駄箱に手紙を入れてくれたら、返事するから。
それで、どうかな?」
さっきと同じ困ったような顔で吉崎君は笑う。
「友達になってくれてありがとう。
苦手なのに話してくれてありがとう。
文通のお誘い、ありがとう!」
ひとことひとことを大事にして言葉にする。
こんな見ず知らずの怪しいやつに、優しい言葉をくれた吉崎君への精一杯のお礼の気持ちを込めて。
「これからよろしく!
じゃあ、またね!」
今更ながら恥ずかしさがぶり返し、早口でそう叫んで校門へと走る。
うあぁ、恥ずかしい。
でも嬉しい。
吉崎は遠慮がちにそう尋ねる。
ああ、いけない。すっかり見惚れてた。
恥ずかしい…。
「えっと、2組の12番です。」
おずおずと答えると、
「俺は、3組の36番。
こうやって少し話すのは大丈夫なんだけど、あんまり長く話すのは、得意じゃないから、手紙で少しずつお互いのことを知っていこう?
下駄箱に手紙を入れてくれたら、返事するから。
それで、どうかな?」
さっきと同じ困ったような顔で吉崎君は笑う。
「友達になってくれてありがとう。
苦手なのに話してくれてありがとう。
文通のお誘い、ありがとう!」
ひとことひとことを大事にして言葉にする。
こんな見ず知らずの怪しいやつに、優しい言葉をくれた吉崎君への精一杯のお礼の気持ちを込めて。
「これからよろしく!
じゃあ、またね!」
今更ながら恥ずかしさがぶり返し、早口でそう叫んで校門へと走る。
うあぁ、恥ずかしい。
でも嬉しい。
