「あの…!
私とお友達になってくれませんか!!」

あれ?
私ったら初対面の男の子に急に何を叫んでるんだろ。
そんなつもりなかったのに。

男の子は驚いた顔をしてこちらを見ていた。

あああ、恥ずかしい。
穴があったら入りたい。穴がなくたって入りたいよぉぉぉ。

「あ、あの、急にごめんなさい…!えっと、あの、その、なんか月明かりに照らされてあまりにも綺麗にみえて、それで、その、つい、といいますか、ご、ごめんなさい!」

余計に墓穴掘った気がする。ああ、墓穴って穴かな、入りたいよぉぉ。

ひとりであたふたしていると、驚いた顔をしていた男の子がふわっと笑った。

あ、笑った顔も綺麗………。

見惚れて固まってしまう。