私ったらほんとバカだ。
他の配布物ならまだしも、よりによって時間割の紙を置いてくるなんて。
ああ、明日の時間割がわからないのはさすがにまずい。

そう、時間割の紙を学校に忘れてしまったのだ。仕方なくもう夕方と夜の境目の時間だけど、学校に取りに戻っている。


最近の学校って防犯とかにうるさいけど中に入れるかなぁ。

校門の前に着いてようやく中に入れるか心配になってきたけど、ここまで来たし入ってみるしかない。

こそこそと泥棒みたいな歩き方をしながら教室に向かう。

ガラガラ……

「あ、あったあった。」

やっぱり机の上に置きっぱなしになってる。
学校の鍵が締まる前に気づいてよかった。

紙を片手にドアを閉めて、来た道を戻る。

途中で渡り廊下を渡ったとき、私は足を止めた。