「はああ。長かったねぇ。」
つつがなく始業式は終わり、HRにもようやく先生の今日は解散、さようなら!という声が響いた。
すぐさままことのもとへ駆け寄る。
「今日は私も部活ないし、一緒に帰ろうか。」
「うん!」
私は帰宅部だけど、まことはこの学校きっての忙しい部である吹奏楽部だから普段は私が待っていないと一緒には帰れない。よく本を読んだりしながら待つけれど、待たなくても一緒に帰れるのはやっぱり嬉しい。
そうして私はまことと他愛もない話をしながら帰った。
…そう、帰ったんだけど、
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…