教室に着くと私たちは席を確認してかばんを机の横にかける。残念ながら席はあまり近くなかった。
かばんを片付けた私は、1度教室をぐるりと見渡してクラスにいる人の中に他に友達や知り合いがいるか確認してから、まことの席に向かう。
「今年のクラスあんまり知り合いの子いないや。本当にまことと同じクラスでよかったぁ…。」
「クラス替えの度に情けない声出してるね、唯子は。」
クスリとまことが笑う。
「だってひとりで新しく友達作るのって難しいんだもん!ほんと、なんで毎年クラス替えなんてあるのかなぁ…。」
「唯子みたいな人が友達を作る練習をするためでしょ?」
そう言ってまことはクスクスと笑った。
他人事だと思って…。
でも、
「そろそろ始業式行かないとね。一緒に行こう?」
なんて微笑まれると、
「…うん!」
って返すしかない。
結局、私はまことが大好きなんだ。
かばんを片付けた私は、1度教室をぐるりと見渡してクラスにいる人の中に他に友達や知り合いがいるか確認してから、まことの席に向かう。
「今年のクラスあんまり知り合いの子いないや。本当にまことと同じクラスでよかったぁ…。」
「クラス替えの度に情けない声出してるね、唯子は。」
クスリとまことが笑う。
「だってひとりで新しく友達作るのって難しいんだもん!ほんと、なんで毎年クラス替えなんてあるのかなぁ…。」
「唯子みたいな人が友達を作る練習をするためでしょ?」
そう言ってまことはクスクスと笑った。
他人事だと思って…。
でも、
「そろそろ始業式行かないとね。一緒に行こう?」
なんて微笑まれると、
「…うん!」
って返すしかない。
結局、私はまことが大好きなんだ。
