桜の下で出会った君と文通を


まことに見守られながら、下駄箱の前に立って深呼吸をする。

ちょっと緊張するなぁ。

目線よりも少し下にある自分の下駄箱を覗き込む。


「あっ……」


あった。

そこには、『川西さんへ』と書かれた白い封筒があった。